皮膚科

皮膚科診療について

当院では、基本的に保険診療で皮膚科疾患の診断と治療を行っています。皮膚だけではなく、爪や髪も皮膚科で診療しています。診療では、お話をしっかりうかがって、治療方針について丁寧にご説明して、お考えに合わせた診療方針を立てていきます。また、ご希望があれば漢方などの治療も行っています。
皮膚科疾患は慢性的なものも多く、良くなったり悪くなったりを繰り返すケースがよくありますので、セルフケアや日常での注意点などについても詳しくお伝えしています。皮膚や髪、爪に関するお悩みを、なんでもご相談ください。

保湿の重要性について

保湿の重要性について皮膚にはバリア機能が備わっていて、外部からの刺激や水分の蒸発を阻止しています。このバリア機能を保つために重要なのが保湿です。なお、保湿剤は少し湿った皮膚に塗るとより効果的ですから、入浴後5分以内、あるいは化粧水の後に保湿剤を使ってください。
乾燥すると、皮膚の一番外側にある角層がはがれ、その隙間からさまざまな刺激が皮膚の内部に及んでいきます。角層の水分保持には、皮膚にたっぷり水分を与え、皮膚の水分が逃げないように表面に膜を作る必要があります。肌質や体質、体調、季節などに合わせた保湿剤の使用で、化学物質、ウイルス、細菌、真菌、紫外線、摩擦などによる刺激から皮膚を守ることができます。皮膚疾患がある方はもちろん、健康な肌の方も保湿を心がけることでトラブルを防ぐことができます。
皮膚疾患がなくても、乾燥しやすい、肌が荒れやすい、毛穴が目立つなど、皮膚に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

代表的な皮膚科疾患

虫刺され

虫刺され放置していても治まるものもありますが、掻き壊すと長期化する場合もあります。また、ハチなどでは、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
症状は主に、かゆみと痛みで、皮膚の発赤、じんましん、水ぶくれなども起こります。痛みには皮膚を傷付けられることによるものと、注入された化学物質によるものがあり、かゆみは化学物質に対するアレルギー反応です。アレルギー反応はすぐに起こるケースと、翌日やその次の日になってから現れるケースがあり、翌日以降に現れる場合は症状が長引く傾向があります。アレルギー反応の現れ方には個人差があり、体調にも影響されるため、同じ虫に刺されたから同じ症状が出るとは限りません。
かゆいからと掻き壊してしまうと長期化することが多いので、強い症状が出ている場合には受診をおすすめします。

かぶれ(接触皮膚炎)

皮膚に触れたものによって起こる炎症や湿疹です。普段、身近にあるもので起きているケースが多いでため、原因原因を特定できれば、それを身の回りから排除することで症状を起こさないようにできます。ある時からかぶれを起こしはじめることがありますし、体調によって同じ刺激を受けてもかぶれが起こる時と起こらない時があるため、患者さまご本人にとっては以外なものが原因になっている場合もあります。

脂漏性皮膚炎

頭部や顔、胸背部など、脂腺の多いところに生じる湿疹です。新生児や乳児の場合には、成長に伴って自然に改善していきます。中高年で起こる場合、頭部や顔のかゆみ、フケの多さなどの症状があり、治療が必要です。中高年の脂漏性皮膚炎は、加齢による皮脂成分や皮膚機能の変化、そしてマラセチア菌の感染などが原因で起こっています。やさしく、しっかり洗うことを基本に、ステロイド外用剤やマラセチア菌に効果的な抗真菌剤などを使って治療していきます。

じんましん

丸く少しだけ盛り上がったみみず腫れができて、数分から24時間以内に消えていく皮膚疾患です。かゆみを伴う場合が多く、痛みが伴う場合もあります。
急性じんましんは4週間以内に治るもので、それ以上の期間にわたって断続的に症状が現れるものが慢性じんましんです。食べ物、薬、細菌、ウイルスなど、さまざまな原因によって起こり、血液検査を行って原因を調べますが、特定できない場合もあります。
治療では、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤が主に使われます。内服により症状自体は数日で治まりますが、症状が消えてからも医師からの指示を守って服用を続けていください。

いぼ

紫外線の影響などによる脂漏性角化症、ヒトパピローマウイルスの感染による尋常性疣贅など、いぼにはさまざまなものがあります。尋常性疣贅は家族などにうつる可能性があり、数がどんどん増えていく傾向があるため、しっかり治療を受けましょう。
いぼの治療は、液体窒素による冷凍凝固が基本になり、ヨクイニン内服を併用する場合もあります。

たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)

特定の場所に圧力がかかり続けることで発症し、芯のようなものがあるのがうおのめです。たこは痛みがないことが多いのですが、うおのめは歩く際に痛みが生じます。治療は特殊な器具で削ったり、スピール膏を貼付します。

にきび(尋常性ざ瘡)

皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりによって発症します。毛穴にたまった皮脂を栄養分ににきびの元となるアクネ菌が増殖し、炎症を起こして赤みや膿などを生じます。大人のにきびは、ホルモンやストレスなどの影響を受けてでき、治りにくい傾向があります。
にきびは、治った後も色素沈着や皮膚の陥没が残ることがあります。皮膚科で初期のにきびに適切な治療を受ければ、こうした痕が残ることはほとんどありません。放置せず、できるだけ早めにご相談ください。
皮膚科のにきび診療は、にきびの状態に合わせて、外用薬、抗生物質、ビタミン剤、漢方薬などの内服薬が中心となります。処方可能な外用薬がかなり増えており、患者さまの状態に合わせた薬の選択が可能になっています。
また、当院では生活習慣の改善などのアドバイスも行っています。症状によっては治るまである程度の期間が必要な場合もありますが、根気よく治療しましょう。

アトピー性皮膚炎

慢性的な皮膚疾患で、かゆみのある湿疹が左右対称にでき、悪化と改善を繰り返します。原因は、遺伝的な体質や、環境的な要因などが指摘されており、皮膚が乾燥しやすいドライスキンと、アレルギーを起こしやすいアトピー素因があると発症しやすいとされています。
治療で重要なのは、症状を改善させること、そして改善した状態をできるだけ長く保つことです。治療では主に、炎症を強く抑えるステロイドの塗り薬と過剰な免疫反応を抑制する免疫抑制薬の塗り薬を使用します。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を使う場合もあります。こうした治療で改善が見られない場合には、ステロイド薬の服用を検討します。
また、皮膚バリア機能が低下しているため、皮膚の乾燥を防ぐことも重要になってきます。

帯状疱疹

子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが神経節に潜んでいて、それが再び活動をはじめて発症します。加齢や疲労、ストレスなどがきっかけとなって免疫力が低下し、潜伏していたウイルスが増殖して神経を伝って皮膚に達しますが、炎症は皮膚と神経の両方に起こっています。
最初、皮膚がピリピリしたり、チクチクする違和感が起こって、その後に赤い斑点ができて、帯状の水ぶくれが生じます。水ぶくれは頭から足までの左右どちらかに現れ、強い神経痛のような痛みが伴います。片側の肋骨にそった帯状の水ぶくれは帯状疱疹でよくある症状です。頭痛や微熱、リンパ節の腫れが生じることもあります。
早期に適切な治療を受ければ、水ぶくれができてから治るまで2~3週間程度です。水ぶくれが治っても痛みが残るケースがあり、この帯状疱疹後神経痛は高齢者によく見られます。長期間続く痛みはウイルスによって神経が損傷されたことから起こっているとされているため、治療を受ける時期が遅くなると発症しやすくなります。
治療では、抗ウイルス薬や消炎鎮痛薬が用いられます。帯状疱疹後神経痛を起こさないためにも、できるだけ早く治療を受けるようにしましょう。また、医師の指示通りに服用することがとても重要であり、早めに治療を受けることが大切です。痛みが強い場合は、ペインクリニックで神経ブロック療法を受けることで痛みを抑制します。
治療開始後、赤みや水ぶくれが落ち着くまでに1週間程度かかり、かさぶたができてから2~3週間程度で治ります。帯状疱疹後神経痛に進行した場合には、皮膚症状が治まった後も痛みが残り、何年も続くケースもあります。
ウイルスによるものですが、帯状疱疹として感染することはありません。ただし、水ぼうそうにかかったことがない乳幼児との接触は避けてください。
治ってからも再発を防ぐために、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの上手な解消などを心がけてください。

水虫(白癬菌感染症)

水虫はカビ(真菌)の1種である白癬菌の感染による皮膚疾患です。手足の指の間や足の裏などの皮がめくれ、かゆみやじゅくじゅくした皮膚症状などが現れます。白癬菌の有無を顕微鏡で確かめて確定診断となります。
足の水虫には足白癬と爪白癬があり、足白癬はさらに趾間型、小水疱型、角質増殖型に分けられ、それぞれ症状が違います。
趾間型足白癬は、一番多いタイプの水虫で、足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、かゆくなります。細菌感染のリスクが高いので注意が必要です。
小水疱型足白癬は、小さな水ぶくれがたくさんできるタイプで、強いかゆみがあります。
角質増殖型足白癬は足の裏の皮膚が広範囲に分厚くなって、乾燥によりひび割れや逆むけが生じやすくなります。かゆみがなく、皮膚が厚くなっただけだと見逃されるケースが多くなっています。
爪白癬は、爪に症状が現れるタイプで、黄白色になったり、分厚くなったりしますが、かゆみは起こりません。
外用薬や内服薬での治療が行われています。

円形脱毛症

ある日突然、頭にコイン程度の脱毛が起こっていることに気付きます。何ヶ所も生じるケースや、広範囲に抜けるケース、体毛が抜けるケースなどもあります。ストレスとの関連が指摘されてきましたが、現在では遺伝的な背景や免疫システムの変化などが発症に関わっていると考えられるようになってきています。
男女差なく発症し、頻度は人口の1~2%と報告されています。脱毛範囲が少ない場合には自然に治ることが多いのですが、広範囲に及ぶ場合、数年以上にわたって続く可能性もあります。ただし、毛包の幹細胞が残っているので、合う治療が見つかれば毛髪は戻ります。
経過や面積、進行状況などにより適した治療は異なります。ステロイドなどの外用療法、グリチルリチンなどの内服療法、ステロイドの局所注射、液体窒素による冷却、ステロイドの内服療法などがあります。

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